今年の熱中症はいつもより危険ってほんと?コロナ流行下における熱中症予防に関する救急医学会からの提言


まだまだ新型コロナウイルス感染症に関しては、油断ができない状況が続いています。しかしながら、いよいよ夏が近づいており、熱中症の患者さんが増える時期です。当院は東京の立川市にありますが、急に30度を超えるようになると、熱中症の患者さんはとても増えます。

目次

1、そもそも、熱中症ってなに?

2、熱中症にはどうやってなるの?

3、熱中症になったらどうすれば良いの?

4、コロナ禍における熱中症予防に関する救急医学会からのアドバイス

【そもそも、熱中症ってなに?】 熱中症とは体の水分、電解質(塩分)が失われることで、嘔気、頭痛、だるさ、筋肉のけいれんなどが引き起こされる病気です。 重症では意識を失ったり、死に至ることもあります。

【熱中症にはどうやってなるの?】 暑い季節に起こりやすいのですが、実は暑くなり始めの時期が、まだ体も慣れていないために、熱中症になりやすいです。

【熱中症になったらどうすれば良いの?】 塩分や水分を補給しましょう。 この時に糖尿病がある人は、糖分を取り過ぎないように気を付けてください。 また心不全、腎不全などの持病がある場合や、塩分水分の補給でも良くならない場合などはすぐに医療機関を受診すると良いでしょう? そして、何よりも予防が大切です。 以下にコロナ禍における救急医学会の提言についてご紹介します。

【コロナ禍における熱中症予防に関する救急医学会からのアドバイス】 ① 屋内では、十分な換気をしつつ、こまめめにエアコン温度を調整して室内温度をコントロールすること。 実は、熱中症は屋内での患者数が最も多いです。エアコンを使わずに我慢する方も多いかと思いますが、とくにコロナ流行下では、換気が重要なので、室温管理が難しくなってきます。温度管理に気を付けましょう。

② マスク着用により身体に負担がかかります。三密を避けたうえで、マスクを外したり、水分をこまめに摂取するように気を付けてください。(三密について詳しくはこちら 都庁HP) 呼吸は熱を放散するためにも役立っているのですが、マスクを着用によりそれが阻害されます。特にマスクをしてのジョギングなどは危険です。口渇感は脱水の指標としては、適切ではありません。口渇感によらず、頻繁に水分、塩分の摂取(経口補水液が好ましいです)を心がけてください。

③ 初夏、体が暑さに慣れていない時期は危険です。少しずつ体を慣れさせるように意識しましょう。 実は、気温が高くなり始める時期に、熱中症患者はとても多くなります。現在、コロナ流行下で外出を控えている方も多く、危険な状況です。今の時期から、屋外で軽い運動をしたりして、体を暑さに慣れさせるようにしましょう。持病がある、高齢であるなど不安がある場合は、まずは屋内でも良いので、足踏みや体操などすると良いでしょう。 コロナ流行下での、運動の注意点に関しては、スポーツ庁のホームページも参考になります(詳しくはこちら スポーツ庁HP)

④ 熱中症になりやすい方(独居高齢者、日常生活動作に支障がある方)は特に注意が必要です。周囲の方と頻繁に連絡を取るようにしましょう。 実は、このような方で外出頻度が少ない人は、熱中症関連死のリスクが高いと言われています。人との物理的な距離は保ちつつも、社会的なつながりは大切にしましょう。社会的な孤立は熱中症に限らず、様々な疾患リスクにも繋がります。 ・家族や友人と電話や、メールなどで、こまめに連絡を取り合う ・異常があった時の連絡先を周囲に伝えておく

⑤ 日頃の体調管理を行い、手帳に記録をすると良いでしょう。何かおかしなことがあれば、かかりつけ医や相談センターなどに連絡を取りましょう。 COVID-19が心配な場合はかかりつけ医や、帰国者・接触者相談センターが窓口になります。 ・息苦しい、強いだるさ、高熱などの強い症状がある時 ・重症化しやすい(高齢者、糖尿病、心不全、呼吸器疾患、透析や免疫抑制薬などの治療を受けている)方で軽い感冒症状がある時 ・上記以外でも、症状が長く続く場合 などはご相談下さい。 熱中症も、発熱や強いだるさを引き起こします。毎日の体調管理の記録が、早期発見や正しい診断に役に立つことがあります。

6月に入り、熱中症患者が急激に増える時期です。上記を参考に日常生活を過ごしてもらえれば幸いです。

街のクリニックでは、内科・小児科・皮膚科・アレルギー科の診察を行っております。 普段の風邪から、生活習慣病(糖尿病・高血圧)、不眠・ストレス、禁煙外来など、日頃体調でお悩みのことがあれば、お気軽にご相談ください。 駐車場完備、お車でお越し頂くことができます。土日診療も行っております。 当ホームページよりご予約をお取りできます。ぜひご活用ください。

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