舌下免疫療法(スギ花粉症・ダニアレルギー)について

こんにちは、街のクリニック立川・村山です。
毎年つらい花粉症、一年中続く鼻炎。薬で症状を一時的に抑えるのではなく、アレルギーの原因そのものに働きかける「舌下免疫療法(ぜっかめんえきりょうほう)」という治療法があります。
街のクリニック 立川・村山(玉川上水駅前)では、スギ花粉症・ダニアレルギーの舌下免疫療法を行っています。このページでは、効果・費用・治療の流れを医師がわかりやすく解説します。

■この記事の要点

・舌下免疫療法は、スギ花粉症・ダニアレルギーの症状を根本から改善しうる唯一の治療法です
・1日1回、自宅で薬を舌の下に置くだけ。通院は月1回程度で、保険適用(3割負担で月2,000〜3,000円程度)です
・約8割の方に症状の改善がみられ、治療終了後も効果の持続が期待できます
・スギ花粉症の治療開始は6月〜12月頃(花粉の時期は開始できません)。ダニアレルギーは一年中いつでも開始できます
・おおむね5歳以上から治療でき、お子さまの花粉症・鼻炎対策としても注目されています
・当院は玉川上水駅前で通いやすく、オンライン診療にも対応。アレルギー検査から治療まで一貫してサポートします

■舌下免疫療法とは|ふつうの花粉症の薬との違い

花粉症やダニアレルギーの治療というと、抗ヒスタミン薬(飲み薬)や点鼻薬を思い浮かべる方が多いと思います。これらは症状を一時的に抑える「対症療法」で、薬をやめれば症状は元に戻ります。

舌下免疫療法は、アレルギーの原因物質(アレルゲン)を含む薬を毎日少しずつ舌の下に投与し、体をアレルゲンに慣らしていくことで、アレルギー反応そのものを起こしにくい体質へと変えていく治療法です。アレルギー性鼻炎の経過を根本から変えうる、現時点で唯一の治療法とされています。

【数字で見る舌下免疫療法】

・約8割 …… 症状の改善がみられる患者さんの割合(目安)

・1日1回 …… 自宅で舌の下に1分置くだけ。注射は不要

・3〜5年 …… 推奨される治療期間。終了後も効果の持続が期待できます

・5歳から …… お子さまも治療可能。年齢の上限はありません

こんな方に向いています。

・毎年の花粉症がつらく、薬を飲み続けることに疲れた方

・花粉症の薬で眠気が出やすい方

・受験や仕事のパフォーマンスを落としたくない方(お子さまの受験前の対策としても)

・将来の症状悪化や、新たなアレルギーの発症を予防したい方

■対象となるのは「スギ花粉症」と「ダニアレルギー」

現在、日本で保険適用となっている舌下免疫療法の対象は、スギ花粉症と、ダニ(ハウスダスト)によるアレルギー性鼻炎の2つです。事前の血液検査でアレルギーの原因を確認したうえで治療を始めます。

【スギ花粉症】

・治療薬:シダキュア(スギ花粉舌下錠)

・主な症状:春先のくしゃみ・鼻水・鼻づまり・目のかゆみ

・治療を開始できる時期:6月〜12月頃(花粉が飛んでいる時期は開始できません)

・対象年齢:おおむね5歳以上

【ダニアレルギー】

・治療薬:ミティキュア(ダニ舌下錠)

・主な症状:一年を通じた鼻炎症状(特に朝方・掃除中・寝室で悪化しやすい)

・治療を開始できる時期:一年中いつでも開始できます

・対象年齢:おおむね5歳以上

両方のアレルギーがある場合は、シダキュアとミティキュアの併用療法も可能です。

《スギ花粉症の方は「開始時期」にご注意ください》

スギ花粉が飛んでいる時期(おおむね1月〜5月)に治療を始めると、体がアレルゲンに過敏になっているため副作用のリスクが高まります。そのためスギ花粉症の舌下免疫療法は6月〜12月頃に開始します。「来年の春を楽にしたい」とお考えの方は、夏〜秋のうちに治療を始めておくことが大切です。

■どのくらい効くのか|効果について

舌下免疫療法は、国内外の臨床試験で、くしゃみ・鼻水・鼻づまりといった鼻の症状や、目のかゆみなどを改善することが示されています。実際の診療では、約8割の患者さんで症状の改善がみられ、そのうち一部の方ではほとんど症状が出なくなることも報告されています。

効果の現れ方には個人差がありますが、スギ花粉症では治療を始めて最初に迎える花粉シーズンから「例年より明らかに楽だった」と実感される方が多くいます。そのほか、次のような効果も期待されています。

・薬の減量・中止:抗ヒスタミン薬や点鼻薬の使用量を減らせる、あるいは不要になる

・効果の持続:3〜5年間治療を続けた場合、終了後も数年以上効果が続くことが報告されている

・生活の質の改善:眠気を伴う薬に頼らず、仕事・勉強・睡眠の質が良くなる

・お子さまでの予防効果:アレルギー性鼻炎から気管支喘息への進展や、新たなアレルギーの発症を抑える可能性が示唆されている

《注射の免疫療法との違い》

アレルゲン免疫療法には注射で行う「皮下免疫療法」もありますが、舌下免疫療法は自宅で服用でき、痛みがなく、重い副作用の頻度が注射より低いことが特長です。通院も月1回程度で済むため、仕事や学校と両立しやすい治療法です。

■当院での治療の流れ

(1)初診・アレルギー検査

問診と血液検査で、スギ・ダニに対するアレルギーがあるかを確認します。他の医療機関で受けた過去1年以内の検査結果をお持ちの方はご持参ください。

(2)初回の服用(院内で実施)

最初の1回は当院内で服用していただき、アレルギー反応が出ないか約30分間、院内で経過を観察します。問題がなければ翌日からご自宅での服用を開始します。

(3)増量期(約1週間)

少ない量の薬から始め、1週間後に維持量へ増やします。薬は舌の下に置いて1分間保持した後に飲み込み、その後5分間はうがい・飲食を控えます。

(4)維持期(月1回程度の通院)

維持量を毎日1回服用し続けます。通院は月1回程度で、症状や副作用の確認と処方を行います。当院はオンライン診療にも対応していますので、お忙しい方も無理なく続けられます。なお、服用の前後2時間程度は激しい運動・入浴・飲酒を避けてください。

(5)治療終了(3〜5年後)

効果と経過をみながら、3〜5年を目安に治療の終了を検討します。終了後も効果の持続が期待できます。

■費用の目安(保険適用)

舌下免疫療法は健康保険が適用されます。3割負担の場合、診察料・薬剤費・調剤料を合わせて月2,000〜3,000円程度が目安です。お子さまの場合は自治体の子ども医療費助成の対象となることが多く、自己負担はさらに軽くなります。

数年単位の治療ではありますが、毎年の花粉症の薬・点鼻薬・市販薬の費用と通院の手間が将来的に不要になる可能性を考えると、費用対効果の高い治療といえます。

■副作用と注意点

舌下免疫療法はアレルゲンそのものを投与する治療のため、副作用の多くは口の中の局所的な反応です。主なものは次のとおりで、多くは服用開始から1か月以内にみられ、治療を続けるうちに軽くなっていきます。

・口の中・唇・舌のかゆみ、腫れ、違和感

・のどの刺激感、イガイガ感

・耳のかゆみ

重いアレルギー反応(アナフィラキシー)は極めてまれですが、ゼロではありません。そのため当院では、初回の服用を必ず院内で行い、30分間の経過観察を実施しています。息苦しさ、じんましん、強い腹痛・嘔吐などが現れた場合は、すぐに医療機関へご連絡ください。

《治療を開始できない・慎重な判断が必要な方》

・重症の気管支喘息の方(コントロールが不良の場合)

・妊娠中に新たに治療を始めること

・抗がん剤治療中の方や、重い免疫の病気がある方

・β遮断薬など一部の薬を服用中の方

また、抜歯の後や口の中に傷・炎症があるとき、体調不良のときは、一時的に服用をお休みすることがあります。自己判断せず、必ず医師にご相談ください。

■よくある質問

Q.舌下免疫療法は何歳から受けられますか?

A.シダキュア・ミティキュアともに、おおむね5歳以上から治療可能です。舌の下に薬を1分間保持できることが条件となるため、お子さまの理解度に応じて医師が判断します。年齢の上限は特にありません。

Q.効果はいつから実感できますか?

A.個人差はありますが、スギ花粉症では治療開始後、最初に迎える花粉シーズンから症状の軽減を実感する方が多くいます。ダニアレルギーでは開始後数か月程度で効果が現れ始めるとされます。効果を安定させるためには3〜5年の継続が推奨されます。

Q.治療費はどのくらいかかりますか?

A.保険適用のため、3割負担の場合で診察料・薬剤費などを合わせて月2,000〜3,000円程度が目安です。お子さまは自治体の医療費助成の対象となる場合が多く、自己負担がさらに軽くなります。

Q.花粉症のシーズン中でも治療を始められますか?

A.スギ花粉症の舌下免疫療法は、花粉が飛んでいる時期に始めると副作用のリスクが高まるため、飛散が終わった6月頃から12月頃までの間に開始します。ダニアレルギーの舌下免疫療法は季節を問わず、いつでも始められます。

Q.治療をやめると効果はなくなりますか?

A.3〜5年間しっかり続けた場合、治療終了後も数年以上にわたり効果が持続することが報告されています。ただし、効果の程度や持続期間には個人差があります。

Q.スギ花粉症とダニアレルギーの両方を治療できますか?

A.可能です。シダキュアとミティキュアの併用療法は保険診療で認められており、両方のアレルギーをお持ちの方は同時に治療を進めることができます。開始のタイミングは医師と相談のうえ決定します。

Q.妊娠中・授乳中でも治療できますか?

A.妊娠中に新たに治療を開始することは推奨されていません。すでに治療を続けている途中で妊娠がわかった場合は、状況に応じて継続が検討されることもあります。必ず主治医にご相談ください。

■当院の舌下免疫療法|玉川上水駅前で受けられます

舌下免疫療法は、3〜5年にわたって月1回程度の通院を続ける治療です。だからこそ当院では、無理なく続けられる体制を大切にしています。

【当院の4つの特徴】

・スギ花粉症(シダキュア)・ダニアレルギー(ミティキュア)の両方に対応。併用療法もご相談いただけます

・アレルギー検査から初回の服用、その後のフォローまで、すべて当院で完結します

・便利な玉川上水駅前。オンライン診療にも対応しており、数年単位の治療も続けやすい環境です

・初回の服用は院内で行い、30分間の経過観察を徹底。安全に配慮した体制で治療を始められます

【クリニック情報】

街のクリニック 立川・村山

住所:東京都立川市柏町4-63-25 ヴィアーレ玉川上水 1階(玉川上水駅前)

電話:042-535-3974

診療時間:平日は19時まで、土日も13時まで診療(金曜日休診)

《受診前のワンポイント》

スギ花粉症で舌下免疫療法をご希望の場合、治療を開始できるのは花粉の飛散が終わった6月〜12月頃です。「来シーズンこそ楽に過ごしたい」という方は、シーズンオフのうちに一度ご来院いただき、アレルギー検査と治療計画のご相談をおすすめします。

■まとめ|「毎年つらい」を終わらせる選択肢として

舌下免疫療法は、スギ花粉症・ダニアレルギーの症状を根本から改善しうる、現時点で唯一の治療法です。1日1回の自宅での服用と月1回程度の通院で、保険適用のもと無理なく続けられます。約8割の方に症状の改善がみられ、治療終了後も効果の持続が期待できることから、「毎年薬でしのぐ」生活からの卒業を目指せる治療といえます。

治療には3〜5年という時間がかかるからこそ、始めるなら早いほうが恩恵は大きくなります。「自分(うちの子)は治療の対象になる?」「いつから始めるのがいい?」といったご相談だけでも構いません。どうぞお気軽にご相談ください。

街のクリニック 立川・村山(玉川上水駅前)

電話:042-535-3974

※本記事は一般的な医学情報の提供を目的としたものであり、個々の診断・治療を保証するものではありません。治療の適応は診察のうえ医師が判断します。記事内の費用・治療内容は執筆時点の情報に基づきます。